逸話の創作
逸話
・斬りつけてきた敵の刀を鍋の蓋で受け止めた
・飛んでいる蠅を箸で捕まえた
・大きな岩を真っ二つに斬った
上記は剣の達人の逸話です。
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真偽
ことの真偽は不明です。実際に起きたことなのか、いやいや出来るはずないじゃん、誇張されて伝わったものなのか、云々。
論争
更にこれが誰の逸話なのかも曖昧らしく、いやこのエピソードは誰々だ!いやいや誰々はその時代に生まれていない~云々。
創作
この手のモノはとにかく面白い話しなわけです。この「達人の逸話シリーズ」ではいろいろな分野の達人の技に最大限の尊敬の念をこめ、逸話を創作してみたいと思います。
第2回「クリーニングの達人」編
※以下は創作です。
逸話
その達人がクリーニングした衣服は汚れを弾く…いや汚れの方からその衣服を避けていく、Yシャツごときはひと睨みで自ら襟を正す。指先から洗濯糊を出すことも。
伝説のクリーニング店
とある町にあるクリーニング店、佇まいはいたって普通だがここにクリーニングを出すとどんな汚れも落ちるのだ。ここの主人はクリーニングの達人なのである。
2人の証言
この伝説のクリーニング屋の常連であるA氏、B氏の2人の証言を聞いてみる。
A氏の証言
その達人がクリーニングした衣服は汚れを弾く…いや汚れの方からその衣服を避けていく
「10tダンプ」
上は新品のジャケット、下は伝説のクリーニングで洗濯したスラックスで出かけたA氏、その日は大雨の次の日であった。水溜りを避けて歩いていたところ10tダンプトラックが横を通過、大量の泥水を全身に被ってしまった。しかしA氏は全身ビショ濡れになった…はずだった。
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「撥水処理?」
ジャケットはずぶ濡れになったが、スラックスは全く汚れもなく濡れてもいなかった。まるでスラックスが泥水をはじいるように見えた。あのクリーニング屋、サービスで撥水処理を施したのか?
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「泥水が避けていく!」
そして目撃したのだ。ジャケットから滴り落ちる泥水がスラックスを避けていくのだ。泥水は意志を持ち、泥水がそのスラックスから恐怖しながら避けていくようのだ。
B氏の証言
Yシャツごときはひと睨みで自ら襟を正す。指先から洗濯糊を出すことも。
「ASAPだ!」
超ブラック企業に営業マンとして勤務するB氏(実は営業の達人で今後のシリーズに登場予定)に証言していただく。多忙を極める毎日で溜まりに溜まった30着のYシャツを達人のクリーニング店に持ち込んだ。「可能な限り早く仕上げてくれ!ASAPだ!」
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達人の眼力
応対したクリーニングの達人は、皆まで言うなとばかりにB氏の口元を手で静止しながら不敵な笑みを浮かべ、Yシャツをひと睨みしたのであった。汗汚れにまみれグジャグジャな状態だったはずのそのYシャツx30着の襟は、すでにビシッと揃っていたのであった。
「襟は正された!」
達人はそう言うと持ち込んだYシャツx30着を店内の洗濯カゴに放り込んでいく。B氏はそこで2度目の奇跡を目撃することになる。乱雑に扱われているように見えるYシャツたちであったが、汚れのひどい襟元や袖のあたりに、指先から洗濯糊が吹き付けられているではないか!
その後の達人
今もなお営業中、知る人ぞ知るクリーニング店である。現在は実子が2代目になるべく修行中であるという。
おしまい
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